はじめに
形成外科専門医の吉田です。今回は人気のたるみ治療、モフィウスの解説をしていきます。モフィウス8(Morpheus8)は、「切らずにたるみを改善したい」「肌のハリを根本から良くしたい」というニーズに応える治療として、世界中で使用されているRF(ラジオ波)マイクロニードリング治療です。すべての人に外科手術を超える絶対的な効果があるわけではありません。脂肪吸引後のたるみ治療としての効果と安全性を形成外科専門医が解説します。
モフィウスの症例写真はこちら
https://www.theclinic-yoshida.net/buttock-tigetening/
モフィウス8は何をする治療なのか?
モフィウス8は、
極細の針(マイクロニードル)を皮膚に刺し、その針先からラジオ波(RF)エネルギーを照射する治療です。
この構造により、
- 表皮への熱ダメージを最小限に抑えながら
- 真皮〜皮下脂肪層へ直接エネルギーを届ける
ことが可能とされています¹⁾。
ラジオ波(RF)が皮膚で起こす変化
RFマイクロニードリングによる組織反応として、以下が確認されています。
① コラーゲン線維の即時収縮
RFの熱により、既存のコラーゲン線維が瞬間的に収縮します²⁾。
肉を焼いた時に縮む反応と同じです。これが、施術後早期に感じる軽い引き締まりです。
② 創傷治癒反応による再構築
針刺激と熱刺激により、皮膚は治癒させようとする反応を起こします。その過程で皮膚の蛋白質であるコラーゲン(ハリ)やエラスチン(弾力)が徐々に作られていきます³⁾。

ただ、いきなり蛋白質がたくさん作られる、ということはないので、
効果は徐々に、数週間〜数か月かけて現れる
というのがモフィウスの効果です。
論文で確認されている主な効果
モフィウス8の効果として、以下のものが挙げられています。⁴⁾
✔ 皮膚の引き締め(タイトニング)
下眼瞼、下顔面・フェイスライン、頬・口元、首など
✔ 肌質改善(ハリ・キメ)
- 真皮厚の増加
- 皮膚弾性の改善
- 血管の増加
✔ 皮下脂肪層への作用
モフィウス8は、設定によっては皮下脂肪層まで針が到達します。
この深さでのRF照射により、脂肪層の引き締めが報告されています⁵⁾。

安全性について
- どのスキンタイプ(肌の色黒さ)でも安全に使える
- 肝斑への影響は少ない
- 重篤な合併症は稀
- 一時的な赤み・腫れ・点状出血がメイン
と報告されています¹³⁾。ただし、
- 過度な出力での照射
- 解剖学的理解の不足
がある場合、熱傷や色素沈着、神経障害のリスクが高まることも明記されています。
モフィウス8の「できること・できないこと」
できること
◎ 皮膚と皮下組織の引き締め
◎ハリ・質感の改善
◎ 軽〜中等度のたるみ改善
できないこと
✖余剰皮膚が多い強いたるみ
✖ フェイスリフトの代替
✖ 1回で永久的な効果
論文上も「外科的手術の代替ではない」と明確に位置づけられています²⁾。
まとめ
モフィウス8は、世界的な使用実績のある、皮膚のタイトニング治療です。一方で、適応・設定・医師の理解によって結果が大きく変わる治療
でもあります。
「切らずにできる」からこそ、正しく機械・解剖を理解したドクターを選ぶことが大切です。
よくある質問(FAQ)|モフィウス8について
Q1. モフィウス8はどのような治療ですか?
モフィウス8は、マイクロニードル(極細針)を皮下に刺入し、針先から高周波(RF)を照射して真皮層から皮下脂肪層(深さ最大4mm〜)を強力に引き締める治療です。 肌表面の熱ダメージを最小限に抑えつつ、従来のRF治療では届かなかった「脂肪層の土台」と「皮膚のコラーゲン生成」の両方に直接アプローチできる点が最大の特徴です。
Q2. モフィウス8で「たるみ」はどこまで改善しますか?
軽度〜中等度のたるみに対して、高い改善効果が期待できます。 特にフェイスラインのもたつき、口横のポニョ(マリオネットライン周辺)、顎下のたるみ、脂肪吸引後の皮膚の引き締めに有効です。 皮膚が大きく余っている重度のたるみの場合は、手術(フェイスリフト)の方が適している場合があります。
Q3. 脂肪吸引後のたるみ(拘縮ケア)にモフィウス8は有効ですか?
はい、脂肪吸引後の皮膚のたるみ・引き締めに非常に有効な選択肢です。 脂肪吸引でボリュームが減ったことにより皮膚が余ってしまった場合、皮膚自体の「タイトニング(引き締め)」が必要です。モフィウス8は皮下組織同士を熱凝固させて強力に引き締めるため、術後の仕上げや、拘縮(こうしゅく)が落ち着いた後のメンテナンスとして推奨されています。
Q4. ハイフ(HIFU)との違いは何ですか?
ターゲットとする層と効果の出方が異なります。
- ハイフ(HIFU): 主に浅層に小範囲熱を加えます。
- モフィウス8: 「真皮〜皮下脂肪層」に広範囲に熱を加え、脂肪を引き締めながら肌のハリを出します。
脂肪の厚みが気になる方や、肌表面の質感(毛穴・小ジワ)も同時に改善したい方にはモフィウス8が適しています。
Q5. 何回くらい受けると効果が出ますか?
1回でも肌の引き締まりや質感の変化を感じていただけますが、推奨は3回(1ヶ月〜1.5ヶ月間隔)です。 複数回重ねることでコラーゲン密度が高まり、リフトアップ効果と持続期間が長くなります。
Q6. 効果はどれくらいで出ますか?
施術直後の熱収縮による引き締まりに加え、創傷治癒過程でコラーゲンが再構築されるため、施術後数週間〜3ヶ月にかけて徐々に効果が最大化します。
Q7. 痛みは強いですか?
通常はクリーム麻酔(表面麻酔)や局所麻酔を使用するため、我慢できないような強い痛みを感じることはほとんどありません。 部位や針の深さによっては、奥に響くような熱感や少しのチクチク感を感じることがあります。
Q8. ダウンタイムはどれくらいありますか?
主なダウンタイムは以下の通りです。
- 赤み・熱感: 当日〜3日程度(メイクで隠れる程度が多いです)
- 腫れ・浮腫み: 数日〜1週間程度
- 微細なカサブタ・点状出血: 肌質により数日〜1週間(至近距離で見ないとわからない程度です)
翌日からメイクが可能ですが、大切な予定の直前は避けていただくことをおすすめします。
Q9. 手術(フェイスリフト)との違いは?
最大の違いは「皮膚を切除するかどうか」です。
- フェイスリフト(手術): 余った皮膚を切り取るため効果は絶大ですが、ダウンタイムと傷跡のリスクがあります。
- モフィウス8(非手術): 皮膚を切らずに熱で縮める治療です。「手術の傷跡は作りたくないが、ハイフ以上の変化が欲しい」という方に適しています。
Q10. 副作用やリスクはありますか?
正しく行えば安全性の高い治療ですが、以下の可能性があります。
- 一時的な赤み、腫れ、内出血
- 色素沈着(稀ですが、日焼け肌の方はリスクが上がります)
- 熱傷(火傷) ※解剖学を熟知し、適切な出力設定ができる医師のもとで受けることが重要です。
Q11. モフィウス8は誰でも受けられますか?
以下に該当する方は治療を受けられない場合があります。
- 妊娠中・授乳中の方
- ペースメーカー使用中の方
- 重度のケロイド体質、皮膚炎がある方 詳しくは診察時に医師にご相談ください。
Q12. 他の施術と組み合わせることはできますか?
はい、相乗効果が期待できる組み合わせがあります。
- ボトックス・ヒアルロン酸: 表情ジワやボリュームロスの改善に。
- 脂肪注入: 全体的な若返りに。
- 糸リフト: 物理的な引き上げと組み合わせることで、よりシャープな輪郭を作ります。
※「Morpheus8(モフィウス8)」は、InMode社の登録商標です。
本記事は医療情報提供を目的としており、InMode社が内容を保証・推奨するものではありません。また、InMode社の公式見解でもありません。
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▼Drよしだのプロフィール👨⚕️
●2012年 山梨大学医学部卒業
●埼玉医科大学形成外科・美容外科 非常勤
●脂肪吸引専門クリニック元院長/脂肪吸引最高責任者
●日本専門医機構形成外科専門医
●日本美容外科学会(JSAPS)専門医
●American Society of Plastic Surgery(ASPS) International Member
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参考文献
- Hendricks AJ, Farhang SZ. Dermatologic facial applications of Morpheus8 fractional radiofrequency microneedling. J Cosmet Dermatol. 2022.
- Magro I et al. Transcutaneous Radiofrequency Microneedling in the Facial Plastic Surgeon’s Practice. Facial Plast Surg Aesthet Med. 2022.
- Nowak A et al. Fractional micro-needle radiofrequency – mechanism of action and safety. J Educ Health Sport. 2023.
- Nilforoushzadeh MA et al. Biometric changes using microneedling fractional RF. Skin Res Technol. 2020.
- Ugonabo N et al. Safety and efficacy of Morpheus8 for cellulite. J Cosmet Dermatol. 2022.
- Nguyen L et al. Histological and clinical dose–response analysis of RF microneedling. Lasers Med Sci. 2025.


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